平安の時代より天皇や大宮人が集う遊猟、行楽の地として愛された京都、嵯峨野の中心に位置し、日本三大観月地として名高い大覚寺を望む納骨堂「寳勝心殿」。 ご縁の方々の、そしてご自身の御霊を安らかにお祀りするのにふさわしく悠久の歴史と自然の情景を贅沢に室内に取り込むよう大切に建立された、訪れる人々の心に安らぎと清浄を与える静かな空間です。
旧嵯峨御所大覚寺塔頭である覚勝院のある京都嵯峨。
その景色は、いけばな嵯峨御流において「景色いけ」と言われる伝統的挿法を生み出す風光明媚な情景です。それは華道嵯峨御流に伝わる嵐山の景色をいけた「嵐狭之景」、高雄の紅葉をいけた「高尾之景」、大沢池の景色をいけた「庭湖之景」の三勝の景を巧みに捉えて表現する「景色いけ」と呼ばれる挿法です。
皆様のご先祖をご供養する納骨堂は、その悠久の景色の趣きを大切に建立されました。地下納骨堂の天井には天空に通ずる6メートルの宝塔が建立され、塔を包み込むように花壇を設け、花壇を通して柔らかい陽の光が差し込みます。柔らかい陽光は、訪れる皆様の心に安らぎと清浄を与えることでしょう。
宝塔と花壇は現世と来世を結び、地下の納骨堂に皆様の大切なご位牌とご遺骨を安置いたします。地下納骨堂内には、清々しさをともなう光がやわらかく差し込み、その光はまた、皆様のご先祖様へのご供養の念を清楚に守るものとなります。
嵯峨天皇がこよなく愛された嵯峨野、その自然の中に佇む覚勝院納骨堂「寶勝心殿」は、悠久に繰り返す四季の移ろいの中、皆様の心とご先祖の心が重なる静かな空間です。
納骨堂とお墓/
納骨堂は「遺骨を永久的に預かってもらう施設」であり、お墓とは「遺体や遺骨を収蔵する施設」をさします。
ご本尊/
本堂に祀られているご本尊は、十一面観音(観世音菩薩)です。